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 バスルームを出て部屋に戻ると、そこには誰もいない状態でなにが起こったのかさっぱり理解ができませんでした。
さっきまでいたおじさんもいなかったし、おじさんが持っていったカバンもなくなっていました。
いきなりラブホテルの中で1人きりというシチュエーションは、冷静な判断をすることができなくしてしまうものです。
とにかく体をふいてドライヤーで髪を乾かして、身支度を整えていました。
トイレにもいないし、どこにもいないのです。
そこで嫌な思いが浮かんできました。
“逃げられた…”
このとき顔面蒼白になっていたかもしれません。
セックスをするだけで、一文も払わずにそのまま姿を消すというのは、やり逃げの手口じゃないかと思ったのです。
そのまま部屋にいても仕方がないので、ホテルを後にすることにしました。
さすがにホテル代は支払ってくれていたようで、金銭的な損害はありませんでしたが、精神的な衝撃はとても強いものがありました。
やり逃げでタダマンされてしまった、ショックと怒り等で複雑な心境となってしまっていたのです。
やり逃げってキーワードでインターネット検索をしてみたのですが、その被害報告と言うものが意外にもたくさんあることが分りました。
今回私の様にシャワーをしている間にいなくなるだとか、ATMでお金を卸す段階で逃げるだとか、さまざまな手口が報告されているのです。
インターネットを利用した出会いで、このような卑劣な男性たちは意外にもたくさんいるようでした。
そんなことも知らないで気軽に知らない男性とホテルに入って、セックスをしてしまった自分も行けなかったのかもしれませんが、どうしても許せない気持ちを抑えられませんでした。

だけど本当にサポートしてくれるような男性を見つけたい、そう思って高校の親友に連絡してみようと思ったのです。